シード
消しゴムの歴史
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消しゴムの誕生
消しゴムがたん生するまで、パンを使って消していたといわれています。そして1770年、イギリスの化学者プリーストリーが天然ゴムで鉛筆の字が消せることを発見しました。その2年後の1772年、イギリスで世界で最初の「消しゴム」が発売されました。以後、消しゴムは、評判を呼びイギリスからフランス、さらにヨーロッパ、そして世界へと広がっていきます。その後、ゴム工業は飛躍(ひやく)的な発展をとげ、同時に消しゴムも年々高品質なものが作られ、文房具として確かな地位を確立していきました。

古い消しゴム
日本においては、明治政府によって義務教育(ぎむきょういく)がはじまり、文房具が必要になりました。消しゴムの需要(じゅよう)も日々増加してきました。それにより、消しゴムを含めた文房具の輸入(ゆにゅう)が盛んになります。毛筆文化中心だった当時の日本には、国産品の消しゴムはなく、すべて外国製品に頼っていました。

大正時代に日本でもいくつかの消しゴムメーカーがたん生しました。
中でも大正4年にたん生したシードの原点「(株)三木康作ゴム製造所」は、消しゴムの専門メーカーとして、すぐれた消しゴムを世に送り出してきました。
シードゴム工業(株)となって、昭和29年には軟質塩化ビニル樹脂(じゅし)により消す効果を高めることに成功し、その製法特許を取得。昭和30年代には、世界に先駆け「プラスチック字消し」を発売しました。さらに昭和43年には、現行商品の原形である「Radar」の開発に成功しました。この「Radar」は、昭和45年に「暮らしの手帖」でその優秀性が認められ、以後、従来の消しゴムに代わる新しい主流「プラスチック字消し」の時代をきずき、年々改良を重ね今日に至っています。
そして2002年より、社名を新たに「株式会社シード」とし新スタート。
(株)三木康行ゴム製造所
(株)三木康作ゴム製造所
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